身延別院のホームページへようこそ。当院は東京日本橋小伝馬町にある日蓮宗寺院です。当院の創建は明治16年、開山は身延山久遠寺七十三世・新居日薩(あらいにっさつ)上人です。当院の敷地を含む小伝馬町のこの一帯は、江戸時代の有名な伝馬町牢屋の跡地です。この牢獄には、吉田松陰、橋本左内、頼三樹三郎などの幕末の志士をはじめ、八百屋お七などの放火犯、盗賊など、あらゆる種類の未決囚の罪人が収容され、厳しい拷問や、獄内の劣悪な環境、囚人同士の間引きなどによって多くの人々が獄死し、江戸の人々に怖れられていた場所でした。明治になって取り壊された牢屋の跡地は、住む人もなく荒れ果てていましたが、ここに法華の道場を建立して多くの獄死亡霊を慰め、一転して理想の仏国土を建設せんとして開かれたのが当院です。当院は建設当初から身延山の東京別院としての役割を担い、主管制で任期付きの別当が任命されて管理運営を任されていましたが、やがて別院としての性格も少しずつ変化して住職制に変わり、昭和17年に初代住職として藤井日静上人(のちの身延山八十六世法主)が赴任しました。その後を藤井日光上人(のちの身延山九十一世法主)が継承し、平成5年、現住職藤井教公が第三世を嗣いでいます。お寺といえば堅苦しいイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、私どもは一期一会をモットーに、皆様との出会いを大切にして、皆様と苦楽を分かちあうことを喜びとしております。法事や祈祷などの仏事のほか、さまざまな人生の問題についても仏教の立場からお応えしています。日蓮宗檀信徒の方に限らず一般の方もどうぞお気軽にお立ち寄り下さい。